2005年02月04日

[底]Ghost in the Shell

 長い間観たくて観てなかった映画をようやく観ました。


GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
バンダイビジュアル (2004/02/25)
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 以前映画のINNOCENCEは観たことがあって、その映画の前編にあたるこの作品は観たかったんですが、時間がなかったりしてかなり長いこと観ずじまいでした。実はDVDはあったのに、棚に放置しっぱなしで‥‥。

 この作品、1995年の作品だそうです。この年、「新世紀エヴァンゲリオン」の放送開始年だったそうですが、ついでにスタジオジブリの「耳をすませば」もこの年でした。この作品中ではコンピューターやそこからの視点がかなり出てきていて、CGがふんだんに使われているそうです。今はそれがわりと普通になってきていて、あまり気にならないですが、この頃はまだそれほど一般的に広がっていなかったはずなので、それが自然に使われているのに後から驚きました。
 ちなみに97年公開の「もののけ姫」制作からスタジオジブリではCGに本格的に取り組み始めましたが、これはセルアニメをコンピューター処理するという形なので、攻殻機動隊を作ったProduction IGとは少し違う取り組み方ですね。それと98年放送のアニメ「ロスト・ユニバース」をちらっと見た時に宇宙のシーンをCGで書いていて、これはポリゴン丸出しでかなりカッコ悪かったのを覚えています。まぁ、掛けた時間やお金の問題もあるかもしれませんが‥‥(というとロスト・ユニバースのスタッフに失礼ですけど)。

 ストーリーの方はINNOCENCEを観てから観ると、なるほど、続き物だなと思わされます。もちろん、テーマは通じていてもキーとなる部分は少し違ってます。攻殻機動隊の方は、「人形使い」という電脳ハッカーとの戦いを描いたもので、どちらかというと物理戦闘が多く相手は単独です。INNOCENCEの方は同じくハッカーとの戦いですが、こちらはどちらかというと電脳自体への攻撃から身を守る戦いが目立ちます。そして相手はなかなか見えず、謎解きをしながら物語が進んでいきます。

 この映画は「自己認識」、自分とは何か、自分を自分と規定しているのは何か、という、主人公の少佐こと草薙素子の問いかけに尽きる気がします。そして最後の最後に、彼女はなんだかすっきりした声で「どこにいこうかしら、ネットは広大だわ」とひとりごちます。それが彼女が何か答えを見いだしたのか、それとも単に気持ちを切り替えただけなのかはわかりません。
 彼女は元々全身が義体で、脳も大部分は電脳です。つまり、生まれた時の肉体のパーツを目に見える形では持っていません(実際には脳の一部などは残っているみたいですが)。そこから、電脳は入れていても肉体を残しているバトーよりも深く「自分を規定しているのは何なのか」を考えています。

 自分とは何か。障害がない限り基本的に生まれ持った器官を使って生きていくのが当たり前の僕らですら、散々考えてもわからない(昔の哲学者が目一杯考えたみたいですから)のに、さらに自己を規定する物理的要素が少ないわけですから、いくら考えても答えは見つからないのかもしれません。
 僕は自分の意思(ないしは意識)の確認が絶対必要な要素、他人の認知が次に大事な要素だと思ってます。例えば、明日の朝起きたら僕がアンドロイドの中身になってたとして、それが今記事を書いている僕と同一であるかどうかは、第一に僕自身がそう思っていることが必要で、それに周囲が同意してくれるのが大事ということになります。
 周囲の認知が必要ではなく大事なのは、学祭の時の演劇で周囲の認知を断ち切られた男の劇をやっていて、あくまでもあるべき(should)もので必須(must)ではないんだな、と思わされたからです。もちろん社会的には周囲の認知が第一で、自覚や意識は二の次なんですけどね。
 と言っても、これはあくまでも「自分は自分である」と認識できるぐらい成熟してないと無理なわけで、さらに言うと周囲の認知が全くない状態で自我をキープするのはたぶんものすごくきついことでしょうから、精神力が強くないと無理です。‥‥そう考えるとやっぱり周囲の認知って必要なんでしょうか。
posted by alohz at 00:23| バンコク | Comment(0) | TrackBack(0) | movie/tv | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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