2004年07月03日

Welcome to Japan, and Goodbye

 先月の29日、タイで両親が亡くなり国内に身寄りのなくなった少女メリサさんが、父方の祖母(日本人と結婚され、現在日本在住)を頼って来日し、祖父母と養子縁組をした上で定住資格の申請を行ったところ拒否され、その処分の取り消しを求めて裁判を起こしました。(Source:asahi.com
 以前タイ人の知り合いから「日本のビザを取るのは難しい」みたいなことを聞いたことがあって、日本人である我々には日本のビザって必要ないですから実感がわかなかったんですが、今回のことで、驚くよりもなるほどなと思ってしまいました。

 このケースの場合、養子縁組はすでに認められています。そのためメリサさんは養父母の姓である「吉田」を名乗っています。つまり一応日本人の子供であると認められているわけです。それなのに日本に永住はおろか、3年以内の在留を認める「定住者」資格への変更すら受け付けてもらえず、現在は短期滞在資格で90日ごとに期間延長をしている状態のようです。

 養子縁組の手続きは比較的簡単で、養親養子双方に縁組をする意思がある、養子が養親の実の子ではない、養親が成年でかつ養子より年上であり尊属(自分より上の親戚)でない、家庭裁判所の許可をもらっている、などの条件が揃えば申請できます。(八王子市市民部市民課ウェブサイトより)申請には届書と印鑑、家裁の許可書、戸籍謄本などが必要です。メリサさんの場合、許可が出たということはタイ側で戸籍が用意でき、かつ家裁の許可が下りたのでしょう。

 もちろん永住権や帰化ということになれば、慎重になるのもやむを得ないと思います。依然として存在する不法労働者に対して入管はその芽を摘まねばと躍起になっていることでしょうから。
 ただ、日本人の養親を持つ未成年(メリサさんは13歳です)に対して本国に強制送還の可能性すらあるというのは論理的に間違っている気がします。彼女が本国に養ってくれる人がいないという事情もありますが、僕から見ればそれ以上に養子縁組を既にしているという事実をきれいに無視できる理由がわかりません。
 外国人を正門で拒絶し続けて不法入国者を増やすのか、正門を緩めて(言い方は悪いですが)管理が可能な正規入国者を増やすのか。外国との距離がどんどん縮まっていく現在、もっとまじめに考えないといけない問題だと思います。

 ちなみに外国人犯罪の件数が増えてるとか割合が増えてるとかいった報道は誤りであるという話があります。(Source:メディアの辺境地帯より「外国人犯罪増加」報道の欺瞞)この数値を見るのは初めてですが、ワールドカップの時に外国人フーリガンを警戒して訓練までやっていて、結局暴れたのは日本人ばかりだったという恥ずかしい結末を思い出しました。
posted by alohz at 00:46| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | news | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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