2004年07月27日

[底]テッセラクト

 「TESSERACT」という映画を観てきました。サイトのオープニングムービーにもあるように、TESSERACTとは4次元立方体のことで、線→正方形→立方体→TESSERACTという風に次元が上がっていく同じ長さの線で構成された概念のようです。
 この映画にはAlex Garlandによって書かれた同名の原作があるんですが、オキサイド・パン監督は「映像化不能」と言われた原作の粗筋はそのままに細部を大胆に書き換え、元々マニラが舞台になっていたものをバンコクにし、出演者の半分以上をタイ人にして、それを不自然でないように演出しています。‥‥ということです(原作はまだ読んでません)。

 映画の方は、バンコク市内にあるオンボロホテル「Heaven」に集まった4人の男女とその周辺の人々が、一塊の未精製麻薬を巡るタイ・マフィア同士の抗争に巻き込まれていくというストーリーです。4人のうち、主人公格のショーンと名前の出てこない女殺し屋は実際にそのマフィアに手を貸していて、それに特に関係のない宿の従業員の少年ウィットと心理学者ローザは偶然それに関わってしまいます。

 原作の書評にもたまたま見つけた個人の映画評でも言われていることですが、tesseract(四次元立方体)と何の関係があるの?というのが観賞後の感想です。時系列があまり崩れない程度に、4人の視点を移動しながら話は進み、終盤にそれらが1つに縒り合わさっていくという手法です。基本的にある時間帯の視点交代が一通り済んでから次に行くので、それほど見づらい感じはありませんでしたが、それ自体で四次元感は感じませんでした。
 語り口は以前日本でも公開された映画「Rain」と同系統のもので、外国人の目には触れにくいバンコクの下町やスラムを主な舞台にした暗めのもの。映画の始めの方は少しわかりづらいですが、2番目のシーンがゴーゴーバーだったので即判別。Rainでも出てきましたが、ゴーゴーはある意味バンコクの1つの姿だと思います。

 今回はオキサイド・パンやジョナサン・リス=マイヤーズなどが好きでなければ、それほどおすすめはしません。原作の方が面白い、と言う評があるようですので、原作は読んでみたいですけどね。
posted by alohz at 22:55| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | movie/tv | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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