2005年06月15日

[底]新入生歓迎?

 今日は久しぶりに「タイの地元新聞を読む」から記事をいただきました。6/15のトップ記事ですね。
 高校生や大学生の行き過ぎ、というのは日本でも見られることですが、今回の話題はタイ独特のものですね。タイでは大学に入った後すぐに、新入生歓迎会が盛大に行われます。ところが、これが歓迎会の範疇を超えたしごき、セクハラの温床になっているそうです。病院送りはおろか、なんとこれを苦にした自殺者まで出てしまったそうです。
 僕も留学していた時に、新入生としてこれに加わりました。幸い僕の行っていた大学ではそこまで酷いことはなく、僕の周りでも倒れることも涙をこぼすこともなく、無事に終えていました。しかし、他大でこんなことが起こっているというのは驚きです。

 もう3年前になりますが、僕のいた大学の新入生歓迎会(ラップノーンという)は、ちょうど竣工したばかりの新校舎で行われました。この年はまだ校舎が完成していなかったようですが、新入生男子は教室?寮?の一室にほとんど全員で雑魚寝でした。数人は既にここの寮に部屋を持っていて、そこをのぞいたりもしました。

 ここで行われたことは、いろいろな意味で日本ではありえないことですね。2泊3日で行われ、新入生全員が参加します。また原則2年生が指導役兼スタッフとして同行します。
 初日、体育館で入学式のような式典が催されます。ような、と書いたのは単純にタイ語がわからなくて議事進行が読めなかったからです。この辺りは隣近所の人とぼそぼそ話しながらすごしていました(この時に、ゴーガイを全部言えずに初っ端から赤っ恥かいてしまいました)。
 で、式典が終わると、グループごとに分かれてレクリエーション大会です。なんだか小学校の謝恩会が思い出される4時間でした。日本の斜に構える空気に慣れていた僕には、正直苦痛でしたが。つーか長すぎです。
 この後は確かしばらく自由行動だったように思います。自由といっても右も左もわからない留学生ですから、人文学部タイ語学科の男子4人にくっついてうろうろしてました。いろいろと教えてくれたり気を使ってくれて、本当にありがたかったです。
 ‥‥今、当時のことを思い出しながら書いているんですが、食事をしたことを覚えていません。もちろん何か食べたはずなんですが‥‥あれ?男5人でシャワーに行って、すぐに帰ってきて同じ学部の男が集まる寝部屋でしゃべってたことは覚えてます。その後にブームの練習したことも覚えてるんですが‥‥あれ?

 まぁいいや。第2の特徴がこのブーム。学科の応援歌、というか自己主張、というか‥‥ちょっと日本語にはない行動ですね。メロディーはなく、リズムに乗って言葉を紡ぎます。紡ぐというほど大人しくないですね、叫びます。例えば、こんな感じ。
「We, We, We are Hu, Ma, Ma, Manity, We are Hu, Manity, We- Are- Hu!」
 英語のブームを覚えててよかった。"We are Humanity"、「我々は人文学部」というだけのシンプルな言葉ですね。これで、タンタンタタタン、タンタンタタタン、タタタンタタタン、タンターンータン!というリズムで読みます。‥‥わかんないって。
 それも、これは英語なので留学生にも優しい感じですが、もちろんそこはタイ。タイ語のものがたくさんあります。どれもシンプルといえばシンプルなんですが、ものすごく速くいうのでとても口が回りません。今でもたぶん回りませんが、当時はまだダメ大学生でタイ語もほとんどしゃべれなかった頃のこと。全然追いつきませんでした。

 夜にタイ語学科でこれの練習をした時、僕がさっぱりわからず適当にもごもご言ってたら、同じ新入生の女の子にかなり怒られました。どうして覚えてないの、とかちゃんと言いなさい、とかそんな感じで。
 そう言われても、ブームなんてものを知ったのがその時だったので、どうしようもありません。練習が終わって寝部屋に帰った後、「別に大丈夫だよ」と言ってくれる男友達に4つだけ言葉を教えてもらい、手伝ってもらって一緒に練習もしました。

 んで、翌日。グランドの観覧席に集められて課された課題が、グループごとに自分たちのオリジナルブームと踊りを考えること。これが第3の特徴でしょうか。しかも、10人弱ぐらいのメンバーでこれを本当に30分ぐらいで考えて練習してしまうんですから、タイの大学生は大したものです。慣れでしょうが、ある意味クリエイティブ。
 発表の場ではうっかり僕を含めて数名が言葉を間違えたり振りを間違えたりして散々な結果だったんですが、終わって他のグループのを見ている時に、前日僕を怒った女の子が一言。
「昨日はごめんね。日本人だとは思ってなくて‥‥」
 これをどう受け止めていいのかわかりませんが、とりあえず「どういたしまして」と無難に笑顔を返しておきました。
 で、観覧席から開放された(この日もかんかん照りでかなり暑かったのです)後、みんなでアイスを食べたりして。この日の夜のお楽しみが、当時(今でも)大人気のロックバンド「Silly Fools」のライブ。この辺になると、新たに友達になったタイ語学科の子たちと話しているのも苦痛ではなくなったんですが、結局ライブは見ずに帰宅。ブームの練習の成果はお披露目できずに終わりました。

 うーん、今から思い出すと、体育館での4時間と観覧席での猛烈な暑気以外は結構いい思い出ですね。実際、この時に仲良くなった子の中で、大学ですれ違って挨拶を交わすだけでなく、未だにメールを送り合っている子がいます。
 こういう経験をしていますから、少なからず精神的に苦痛を感じることはあれ、セクハラやら何やらというほどキツい話を聞くと、残念でなりません。ラップノーンがなくなること自体はどちらでもいいんですが、その原因が原因ですから‥‥。
posted by alohz at 23:05| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | thai | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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