2004年11月08日

[底]用心棒日月抄

 藤沢周平の時代小説に最近なんだかハマってます。紹介の方は底なし本箱の方からどうぞ。全4巻なんですが、もうすぐ全巻読み終えます。
 ストーリーの方は、藩政に関わるかなり深刻な事態を主人公青江又八郎の活躍で再三解決するというものなんですが、舞台は主に江戸です。そして青江は禄高百石の旗本で国勤めなので、江戸の人間ではありません。結果、江戸を舞台にするために現在までに読んだ3冊ではなんだかんだ理由を付けて毎回脱藩させられてます。ちなみに時代にもよるでしょうが、基本的に脱藩はそこそこ重罪です。
 2巻以降は、一向に国での生活が続かない辺りの悲哀がそこはかとなく面白いです。

 もう1つの見所は剣戟の描写のリアルさでしょうか。基本的に1回の立ち会いがそう長く続くことはないんですが、その短い間の弓を引き絞るような緊張感が読んでいても伝わってきます。

 そして実は最大の見所が、1巻の終わりに登場し、その後は最重要人物となるくノ一の佐知。月日が経つ毎に少しずつ顕わになっていく彼女の魅力が、生き生きとしたこの本の登場人物達の中でも一際重要なウェイトを占めているような気がします。

 僕の中で、宮部みゆきの「本所深川ふしぎ草紙」に続くヒット時代小説です。こっちは推理ものですが、これもお奨めですよ。
posted by alohz at 02:04| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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